LPガスタンクローリードライバーのある一日

LPガスタンクローリードライバーのある一日 雑記
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LPガスタンクローリードライバーってどんな一日を過ごすのかってちょっと気になりません?

身近にこの職業をしている人ってそんないないですよね。
どんな世界なのかをお話しますね。

あくまでも20年以上前のことですので、現在とは違うかもしれません。

ドライバーをやってみたいと思っている方も参考程度に読んでみてください。

ある一日

この日はけっこう走っています。

この日の流れ

ある場所へ決められた時間にきちんと行くことができれば、朝何時に出ようがその人の自由です。

この日は、会社を出て製油所へLPガスを積み、都内で下ろし、また製油所へ積みに行き、次は栃木県足利市で下ろし、そして会社へ帰るという2回戦でした。

まあまあハードな一日です。

LPガスを積みに行く

朝・・・といいますか、夜中2時45分に会社を出ました。

2時45分に会社を出るということは、起きて出かけるまでの準備と、会社までの通勤時間と、会社に着いて出発するまでの準備があるわけですから、起きる時間は相当早いことになります。
多分午前1時過ぎには起きていたんだと思います。


この日の製油所は川崎でした。
川崎には製油所がたくたんあり、少なくとも筆者は当時4、5ヶ所の製油所に出入りしていました。

会社の方針で基本的には下道です。
高速は指示があるときだけ乗れます。
会社の方針って、ただ交通費の節約です。

会社が保有するトラックの数は何十台とあって、みんながみんな高速を使ったら交通費が莫大になってしまいますからね。
絶対高速に乗ってはいけないわけではなく、自腹だったらかまわないのです。
自腹って言ってもね、大型トラックですから普通車料金よりはるかに高いのですよ。
頻繁には乗れないです。


話は戻って、2時45分に会社を出て、4時40分に川崎の製油所へ到着しました。

他の運送会社もたくさんいますし、みなさん次の目的地へ行かなければなりませんから、我先にと早く来て並びます。

ここの製油所は混むので早く着いて並んで待たなければなりません。
待っている間はコンビニで買った朝食を取ったり、体を休めたりします。

この日は4時40分に着いても出発できたのは6時でした。

1件目はタクシー会社

LPガスにはプロパンとブタンとオートガスがあり、筆者は主に工場で使われるブタンと、タクシーで使われるオートガスを運んでいました。


まずは1件目の都内のタクシー会社へ下ろしに行きます。
8時が納入時間なのですが、7時過ぎに近くまで着いてしまったので手前で時間をつぶします。

ここのタクシー会社はとても狭かったのを思い出しますね。
都内の幹線道路沿いなので狭いのも仕方ないのですけど。

LPガスを下ろす時間は1時間はかからないです。
量とか場所にもよります。


工場やタクシー会社側のガスのアームを伸ばしてトラックに接続するのですが、そのアームは大体が硬いのですよ。
力のある人でしたらきっと何てことはないのかもしれませんが、なんせ筆者には力がありません。
アームにほぼ全体重を乗せてアームを伸ばしていました。
まるで鉄棒に乗るようですよ。
なので筆者の作業着はお腹のあたりがよく汚れましたね。

なんだかんだで9時に出発しました。

2回目の製油所から足利へ

この日はもう一度同じ製油所へ2回目のLPガスを積みに行きました。

11時位に製油所へ着いて11時20分には出発できました。
朝と違ってもう混雑はありません。
すぐに積むことができます。


この日の高速の指示は首都高から東北道羽生まで乗っていいとのことでした。
おもしろいですよね。
行き先は足利なのですが、手前の羽生までしか高速代を出してくれないのです。
節約ですね。

足利のガス会社への納入は時間指定はなく午後であればいいのですが、さすがにすべて下道で行ったらなかなか着かないですから、高速を乗らなければなりません。


14時過ぎに着いて、1時間程で下ろし終わりました。

15時20分に足利を出て、17時10分に会社へ戻って来ました。

この日は走行距離339kmだったので、大変な方でした。


400kmを超えるとちょっとだけおこづかい?が出ます。
ちなみに法定速度を超過すると少額ですけど罰金がありました。

いろいろと思い出す

明け方のイメージ画像です。こんな感じ。

この日は2回戦でしたが、もちろん1回戦だけのときもあります。

朝、製油所へ行って積んだ後、関東のいろいろなところへ下ろしに行きました。

茨城県なんて近い方です。
栃木県の日光の工場へ行ったり、群馬県渋川市の方へ行ったり。
神奈川は距離的には近いですが、道が混んでいるので北関東より疲れます。

そういえば長野県佐久市も行きました。
冬の明け方の空がとても綺麗だったのを思い出します。


今回は川崎の製油所でしたが、海沿いには製油所がたくさんあります。
横浜や鹿島の製油所も行きましたが、筆者は千葉が多かったです。
市川、市原あたりです。

会社から市原は地味に遠いのですよね。
もちろん下道ですから。
あまりに疲れがたまり過ぎてて、途中眠くなって仮眠を取ってから行ったこともあります。
体はきついですよ。

なぜ詳細に語れるのか

ノートとペン

20年以上前のことをなぜ詳細に語れるのかについては、それは資料がほぼすべて残っているからです。

入社してまだ高圧ガス移動監視者の資格を取得していない見習いのときから辞めるまでのほとんどをメモとして残していたのです。

何時に出てとか、何時に着いてとか、書き残すことで次回に行くときの参考になりますからね。
どんな道を通ったとか、どこが混んでいるとか、どこに休憩場所があるとかね。

心配性なのかもしれないですけど、基本的に独り行動なので簡単に誰かに聞けないですし、なるべく困り事は少なくしていたいですからね。

このメモ自体を捨てても良かったのかもしれないですけど捨てられませんでした。
人生で一番苦労して、一番貴重な経験をした職種でしたから。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
今回はLPガスタンクローリードライバーのある一日のお話でした。

大変そうだなと思いました?
それともおもしろそうと思いました?


本当に色々なことを思い出します。
夜明けの空がとても綺麗だったり、成田空港から放射線状に飛行機雲が出ていたことがあったり、胃が痛くて泣きながら走ったりね。

今となれば本当にいい思い出です。

みなさんにはトラックの運転席の高さを経験してもらいたいですね。
とても眺めがいいんですよ。気持ちがいいんです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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