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裁判傍聴のお話の第2弾です。
前回の「初めての裁判傍聴と裁判傍聴の仕方」でお話したように、
お年を召した被告人には「歯」がなくて何を言っているのかまったく分からない裁判でした。
内容が理解できず裁判らしい裁判が見れなかったことで欲求不満だった筆者は、とうとう初めて東京地裁に足を踏み入れたのでした。
初めての東京地裁

どんなところなのかドキドキしました。
東京地裁へ向かう
相変わらずの車派の筆者は、どうやって東京地裁へ車で行くかが悩みでした。
東京地裁に傍聴者用駐車場なんてありません。
ちゃんとホームページには「公共交通機関をご利用ください」と書いてあります。
東京地裁周辺ははお堅い組織の建物ばかりですし、気安く停められるコインパーキングなんてありません。
日比谷公園を挟んだ日比谷側には一応パーキングはありますが何とも値段が高い。
しかも行った日付は9月の上旬だったので真夏の蒸し暑さの中、日比谷側から歩いて東京地裁に歩いて行こうなんて思いませんでした。
なので東京地裁に近づくには公共交通機関しかないのです。
考えた末、駐車場でお世話になっている「akippa(あきっぱ)」で有楽町周辺で安めのパーキングを探し、電車で東京地裁最寄駅へ行くことにしました。
東京地裁に着く
まるで田舎から出てきたようにキョロキョロしてしまいましたね。
目の前の建物はテレビで良く見る警視庁がありますし、東京地裁に着くと門の壁にこれまたテレビで良く見る「裁判所」の文字がありますし、おお!って感じでした。
裁判所への入り方は大体どこも同じです。
一度地元の地裁を経験しているので、普通に門を抜けて入り口で荷物検査を受けて、普通に建物内へ入りました。
たまたま行く前に東京地裁について調べたら、開廷表がタッチパネルになったと知ることができました。
紙の開廷表だと思っていたので、知らなかったらちょっと慌てたかもしれません。
この日は時間の都合上、2件見ることにしました。
本日の2件

今回は若い男女です。
第512号法廷
罪名:窃盗
内容:審理
被告人:執行猶予中の若い女性
証人尋問:精神病院の先生
女性はスーパーで窃盗をしたようです。
モニターに、スーパーの防犯カメラで撮った窃盗の様子が映し出されましたが、はっきりとは見えませんでした。
女性は、神経性過食症と摂食障害と反芻症(はんすうしょう)とクレプトマニアだそうです。
というか、筆者はこれらの単語の意味を知りませんでした。
「反芻症(はんすうしょう)」とは食べたものを逆流させる行為のことです。
嘔吐とは異なり自発的に行われることもあり、この行為がやめられなかったりこの行為を隠そうとしたりします。
摂食障害でもあります。
また「クレプトマニア」とは、窃盗を繰り返す精神障害のことで、「窃盗症」「窃盗癖」とも呼ばれます。
つまりこの女性は精神的な病を患っているということなのでしょう。
その反芻を彼氏に見られたということです。
窃盗のきっかけはこの場でははっきりとは分かりませんでしたが、クレプトマニアということですし、執行猶予中でもあることから、多分頻繁に行われていたのではないでしょうか。
女性はすすり泣いていました。
女性検察官の質問の話が長くてイマイチでしたね。
検察官や弁護士の話のテンポや運び方も重要なんだなと感じました。
第716号法廷
罪名:強制わいせつ
内容:判決
被告人:20代〜30代の若い男性
判決だったので判決文を読み上げてすぐに終わりました。
判決は懲役1年6ヶ月執行猶予3年でした。
判決だけだったので詳しい内容は知りませんが、強制わいせつの初犯で軽い内容?のものだと、懲役1年6ヶ月に執行猶予が付くことが一般的なようです。
帰ろうとエレベータに乗ったところ、その被告人と弁護士とも一緒になってしまいました。
弁護士の方もお若いようで、被告人はその弁護士に気軽に話をしていて、執行猶予が付いたことに安心したのか、それとも予想通りの結果だったのか知りませんが、笑って話をしていました。
反省の色も見えないような被告人の影には傷ついた女性がいるわけで、何だか複雑な気持ちでした。
被告人と一緒のエレベーターになるってこともあるのですね。
さいごに

いかがでしたでしょうか。
今回は裁判傍聴第2弾でした。
めったに東京地裁に行けるチャンスはないので経験できて良かったですね。
前回の欲求不満も解消できましたし、初めて判決を見れたり、被告人と一緒のエレベーターになったりと新しい経験もしました。
新しい経験をすると今度は違う罪名を見てみたいと思ってしまう欲が出ます。
そんな訳で「こりゃもう1回傍聴しに行かなきゃな」と固く決意をするのでした。
第3弾もお楽しみに。
最後までお読みいただきありがとうございました。