[法律初学者向け]勉強法がわかるおすすめ本2選

法律初学者向け勉強法がわかるおすすめ本2選大学

法政大学通信教育部法学部に入学が決まったそこのあなた。
勉強の意欲はあるんだけど、「レベル高っ!」ってちょっと不安になってませんか?

いきなりリポートに向けてテキストを読むよりも、まずはこの2冊を読んでみてください。

この記事(本)はこんな方へおすすめです

・法学部ってどんなことを勉強するの?

・どうやって勉強すればいいかわからない。

・テキストを開いたけど難しくてわからない。

・リポートの書き方がわからない、試験答案の書き方がわからない。

・通信制だから誰も聞く人がいない。

この記事(本)でこんなことがわかります

・法学部で学ぶ意味

・勉強方法

・資料の探し方

・リポート、試験答案の書き方

・ひとりでも勉強を進められる。

法学部で学ぶイメージが把握できると思います。

筆者は何度もこの本に立ち戻りながら学習を進めていきました。

『法律学習マニュアル[第4版] 弥永真生 有斐閣 2001年』

この本は、有斐閣から月1で発行される「法学教室」の127号から138号に連載されたものをまとめ、加筆したものです。

勉強法が広く網羅されています。

目次

第1章 法律学の勉強のイメージ ー法律学へのいざない

第2章 法律学の勉強のツール ー必携とあればよいもの

第3章 法律学の講義を聴く ーメリットとノウハウ

第4章 法律学のゼミに参加する ー法律がより面白くなる

第5章 法律学の資料を探す ー学習への第一歩

第6章 法律学の資料を読む ーレポートを書くための準備

第7章 法律学のレポート・小論文を書く ー作法を知る

第8章 法律学の答案を書く ーより説得的な答案をめざして

こんなことが書いてあります

一番初めに『正しい答がいくつもある』と書いてあります。

そうなんです。
法律学は答えが一つではないのです。

驚きますよね。
「正しい」「間違い」で判断することが多かった人生なのに、「正しい答がいくつもある」って。
しかも法律の世界には「条文」があるのだから、その条文通りが正解なんじゃないかって思ってました。

法律学には「学説」や「判例」(学説:法律学の研究者の方々が唱えている見解、判例:裁判例)があるのですが、説得力があればどの見解を支持しても良いということになります。

いろいろある見解の中で、自分はどう考えるのかが法律学の勉強なのです。

筆者が役に立ったと思うところ

『テキストの読み方 ー勉強のため』のページがとても役に立ちましたね。
通信制ですし、自分の周りに法律なんて勉強している人はいなかったので、なんとか自分で理解していかなければなりません。
何しろテキストが難しい。

このページに書いてあったのは4つのことです。
第1に、優しい、薄い本を1冊読んでみること。
第2に、最初のうちは可能な限り速く読むこと。
第3に、消せない線を引かないこと。
第4に、わからない言葉は法律学辞典などで調べ、2回目以降テキストを読むときは、六法でまめに参照すること。


第1と第2によって全体像がつかめるようになります。
難しい本って読み進めることが辛いですよね。
まずは簡単な本によって「あ、こんなことを言ってるんだ」と理解できます。
そしてテキストを読むとき、やっぱり難しく感じるのですが、簡単な本を読んだことで少しだけ理解できていることと、速めにサクッと読むことで、そのテキストの全体が掴めるのです。
これで以前より一歩前進している感覚があると思います。

第3も重要でした。
線は引きますが、色付きのペンは使いませんでした。
すべて鉛筆(シャープペン)です。
色があるとそこにしか目がいかなくなることと、消せないと、間違えて線を引いてしまったときやもう線はいらないと思ったときにストレスになります。
それと、なんだか汚くなってきてそれもストレスになるからです。

そして第4も重要。
これは基本中の基本です。
特に言葉の意味は、法律用語と日常用語とでは意味合いが異なるからです。
正しい定義で学習していかなければなりません。
そして、六法なくして法律の勉強は成り立ちません。

この4つは独学で勉強するにはとても役立ちます。

『リーガル・リサーチ&リポート 田高寛貴/原田昌和/秋山靖浩 有斐閣 2015年』(最新:第2版2019年)

最新版が出ていますが、ここでは筆者が読んだ初版の話をします。

目次

はじめに

第1章 法律学の文章を創る

第2章 法律学習の実践

第3章 ディスカッション

第4章 法律ディベート

第5章 リーガル・リサーチ総論

第6章 法令情報の調査

第7章 判例情報の調査

第8章 文献情報の調査

こんなことが書いてあります

『説得的に論証すること』というページがあるのですが、根拠から主張を導き出すことを「論証」と言います。
法律学では「法的三段論法」があり、
「① AはBである」
「② CはAである」
「③ よってCはBである」
のことを言います。

本からの引用ですが、

[論証1]
①強迫による意思表示は、取り消すことができる。
②Xさんがした意思表示は、強迫による意思表示である。
③よって、Xさんがした意思表示は、取り消すことができる。

『リーガル・リサーチ&リポート』53頁

このように説明されたら説得力があると感じますよね。

法的三段論法は、①②の根拠から③の主張を論理的に導き出すという論証として承認されているそうです。
リポートや試験答案はこの流れが基本になります。

筆者が役に立ったと思うところ

『文献情報の調査』のページに「芋づる式」に調べるということが書いてあります。

「芋づる式」とは、
テキストを読むとある事柄について「参考文献」として数冊の文献が記載されています。その記載された文献を読み、さらにそこに記載された文献を読んでいく・・・という感じで、1つの文献から多数の文献を見つけ出す、つまり、芋づるをたぐるとたくさんの芋が出てくる例えです。

その事柄の根拠について、誰が何と言っている文献なのかを元の文献(原典)で情報を得なければなりません。
つまり「孫引き」は厳禁です。
「孫引き」とは、元の文献(原典)を読まないで、別の本が引用していたものを自分の文書に原典として表示したり、引用したりすることです。

リポートを書く際にたくさんの本を参考にすると思います。
その中で「これらに類似した本はたくさんあるからバレないだろう」と思うかもしれませんが、先生側は分かります。
先生は先生であり、その道のプロですから、素人の学生が読むような本はすべて知っています。

そして、リポートを評価する方法の一つとして、テキストだけではなく「芋づる式」で数冊の文献を参考にしているかどうかがあります。
なぜなら、筆者の添削されて返ってきたリポートに「きちんと文献を調べてあります」みたいなコメントをいただいたことがあったからです。

先生はきちんと見ています。

筆者がこれらの本を読んだきっかけ

日本国憲法

入学して早速テキストを読み始めました。
一番初めは「憲法」にしたのですが、面食らったと言いますか、「国家と憲法」という内容で、憲法の歴史の話ばかりで条文なんて出てこないし、法律の勉強って何を勉強するの??って思ってしまいました。

まるで全体像が掴めない・・・。

いきなりこのテキストは難しすぎると思い、「憲法」とは何ぞやみたいなわかりやすーい本を見つけて読んだのですが、そもそも法律学ってどう勉強すればいいの?どうやってリポートを書くんだろ?という疑問を持っていました。

疑問を持ちながらもなんとかやっていたんです。
少し経って、勉強のためにと思い、有斐閣から月1で発行される雑誌「法学教室」を定期購読しました。
その中に「推し本」のページがあってそこに載っていたのがこれらの本でした。

「もっと早く言ってよ〜」って感じです。

法律学にはルールがあったり、説得的な論証の方法だったり、リポートの書き方だったり、その他いろいろな勉強の仕方が書いてあって、法律学を学ぶ方向性が分かることでとても安心しました。

さいごに

「STUDY」と書いてあるホワイトボード

いかがでしたでしょうか。
今回は「法学初学者向け 勉強法がわかるこの2冊」をご紹介しました。

あくまでも初学者向けです。
他にも初学者向けのおすすめ本がありますので、またご紹介したいと思います。

もちろんこの他にたくさんの参考書がありますので、ご自身に合った読みやすい本を選んでくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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