危険物取扱者乙種第4類の試験情報と独学で取得した話

危険物取扱者乙種第4類の試験情報と独学で取得した話資格
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危険物乙4というのは危険物取扱者資格の中でも一般的な資格になりますね。

後述しますが、危険物取扱者は免状の種類が8種類あって、みなさんに一番身近なのが乙4です。
なので受験する方がたくさんいらっしゃるのです。

今回は、最新の危険物取扱者乙種第4類の試験情報と、
加えて筆者が14年前に取得したときの話をご紹介します。

危険物取扱者資格とは?

危険物取扱者資格の全体像をお話します。

危険物取扱者試験について

試験の取り扱いは「一般財団法人消防試験研究センター」が行っています。
試験は都道府県ごとに行っているので、一般財団法人消防試験研究センターホームページの各県の支部をご覧ください。

危険物取扱者の資格がなぜ必要かというと、

一定数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者をおかなければいけません。

出典元:一般財団法人消防試験研究センター

「危険物」というだけあって、危険な物なのですから、現在化学工場やガソリンスタンドで働いている方、これから働きたいを思っている方は必須資格です。

危険物取扱者免状の種類

危険物取扱者免状の種類は、「甲種・乙種・丙種」の3種類あり、乙種はさらに6つに分類されます。

免状の
種類
取扱いのできる危険物
甲種全種類の危険物
乙種 第1類塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体
乙種
第2類
硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体
乙種
第3類
カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質
乙種
第4類
ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体
乙種
第5類
有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなどの自己反応性物質
乙種
第6類
過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体
丙種ガソリン、灯油、軽油、重油など

受験資格・受験の申請・試験手数料

・受験資格について
乙種と丙種は誰でも受験できます。

甲種は受験資格があります。難しい試験だけあって、大学等卒であったり実務が◯年であったり、詳細に条件があります。ここでは乙4の話に限らせていただきますので、割愛します。

・受験申請について
「書面申請」と「電子申請」があります。
書面の場合は受験願書を指定された場所へ(消防試験センター支部や消防本部等)取りに行かなければなりません。
郵送してくれる県もあるようです。

今は電子申請ができていいですね。
ふと思い出しましたが、筆者は消防本部まで取りに行きました。

・試験手数料
乙種は4600円です。

試験日・試験時間

・試験日について
各県によって異なります。
年に数回はあるので一度不合格でもまたすぐチャレンジできるのがありがたいです。

・試験時間について
乙種は2時間です。

乙種試験概要

どんな感じの試験内容なのでしょうか。

試験科目・問題数・試験方法

・試験科目と問題数について
①危険物に関する法令(法令) 15問
②基本的な物理学及び基本的な化学(物化) 10問
③危険物の性質ならびにその火災予防及び消火の方法(性消) 10問
合計35問です。

35問を多いと感じるか少ないと感じるか・・・。
資格試験ですのでまぎらわしい問題があります。
しっかり問題を読んで確実に点数を取りましょう。

・試験方法について
マークカードを使う筆記試験で、5肢択一式です。
実技試験はありません。

ちなみに、既に乙種危険物取扱者免状を持っている方は試験科目が免除されます。
詳しくはホームページをご覧ください。

合格基準・合格率

・合格基準について
各試験科目ごとの成績が60%以上であることです。
全体で60%ではありません。科目ごとです。

法令は15問中9問、物化と性消は10問中6問です。
つまり、60点+60点+60点=180点で合格です。
59点+100点+100点=259点では不合格です。

・合格率について
消防試験研究センターの試験実施状況を見ると、ざっくり30%〜40%といったところでしょうか。
乙種の6つの中で、第4類が一番合格率が低いです。
理由の一つに受験者数が多いということがあります。

筆者のときも約33%でした。
昔からあまり変わらないですね。

勉強方法

3冊の本

人それぞれではあるのですが・・・

テキストと問題集の2冊

筆者の場合、テキストと問題集の2冊しか使用しませんでした。
幅を広げてしまうと混乱するので、この2冊に絞り何度も何度も繰り返しました。

筆者は文系なのですが独学でなんとか合格できたので、スクールや通信教育は必要ないかなと思います。

ただね、試験科目②にあった、基本的な物理学や基本的な化学というのはよくわからんのです。
昔、学校で習ったなぁみたいな。

「基本的な」というだけあって、内容は基本的です。
ですので、理系であれば簡単でしょうし、文系でもとりあえず勉強すればどうにかなるのではと思います。

筆者はこの物理化学の問題は間違えても仕方ないと考え、法令や性消は懸命に暗記しました。
一番大事なのは暗記です。
それと、問題集は解説のあるものにしましょう。

勉強時間・取得までの期間

勉強は何時間やればいいかなんて、そんなのはその人次第です。

すごい頭が良かったり、暗記がすごい得意だったりしたら、勉強時間なんて少なくて済みますよね。

既に危険物を取り扱っている仕事をしている人ならテキストに書いてあることがすぐにイメージできて覚えるのも簡単だと思います。

ですので、取得までの期間だって人それぞれです。
試験日までにしっかり問題が解けるくらいまで万全を心がけてください。

危険物乙4を通信講座で勉強しよう

ガソリンスタンドのノズル

独学がやっぱり心配の方は、通信講座をおすすめします。

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危険物取扱者乙4を取得しようとしたきっかけ

筆者はこの危険物乙4を取得する前、大型タンクローリーのドライバーをしていたことがありました。

タンクローリーと言えばガソリンや灯油を運ぶと思いますよね。
でも筆者は液化石油ガス、つまりLPガスを運んでいたのです。

ガソリンもLPガスも、同じ原油から精製されるので、LPガスをタンクローリーに積む場所はガソリンと同じ石油会社の製油所になります。

ガソリンを運ぶためにはこの「危険物乙4」が必要なのですが、筆者はLPガスなので「高圧ガス移動監視者第Ⅲ類」という資格なのです。
「危険物乙4」は必要なかったのです。

では何で取得したのかですよね。

ドライバーを辞めて他の仕事に就くと、
大体その職場の人に「前はどんな仕事してたの?」と聞かれます。

「タンクローリーに乗っていた」と言うと、
大体「じゃあ危険物の資格って持ってるの?」と聞かれるんですね。

そうすると、
「運んでたのはガソリンじゃなくて・・LPガスだから危険物の資格は必要なくて・・高圧ガスの資格が必要で・・」
と毎回説明していたのですが、なんだかその説明が面倒になってきてしまって。
だったらもう危険物も取ってしまえと思ったのです。

取ってしまえば「必要ではなかったけどそれも持ってます」の一言で済むのではかと。

結局他人は「危険物の資格」にちょっと興味があっただけなのでしょうからね。

きっかけはそんな感じでしたが、のちに石油会社の研究所でお仕事することになったので、資格は活かされたと思っています。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
今回は危険物取扱者乙種第4類の最新試験情報と独学で取得した話でした。

この関連のお仕事をする方でしたら取得しておいた方が有利ではないかと思います。

そういえば、ガソリンスタンドでアルバイトするときはこの資格を持っていると有資格者ということで何十円か時給が上がることろがありますよね。
何十円でも「塵も積もれば山となる」ですから大事なことです。

今日も一日ご安全に!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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